Moon & iPod
眠れないのは月のせいだろうか?ーー眠れないで窓の外を見上げると、月が見えるんだ。まるで、眠れないでいる私を嘲笑うかのごとく。そんな風に見えてしまうから、僕はどうも月が好きになれない。
僕は2週間。今日の為に調子を整えてきた。自分の思いと身体がすれ違う中で苦心しながら出来る限りを尽くして、ここまできたつもりだ。その甲斐あって、今日のテストはなんとか乗り切ることが出来た。父がよく頑張ったと褒めてくれた。それがとても嬉しかった・・・。
今日はとてもいい天気だったーー。いつもの様に学校を出て、道を渡って、高架をくぐり、信号を渡って建物に入る。サングラスをしていたのに、道も空も今日は眩しく見えた。ーー学校のある日の昼食はSUBWAYと決まっている。誰かと食べるでもなく、学校が終わるとトマホークの様にSUBWAYに食べに行くのがその日の日課だ。そして、必ずこう注文する。「ターキーブレストのMサイズ。パンはセサミで、味付けはオイル&ビネガー。」と。よくも飽きずに毎回同じものを食べる。一人なので席を取るのも楽だし、運が良ければ窓側で外に普通の景色が見える。でも・・・僕はその同じ物、普通の景色がなぜか落ち着く。当然、周りに居る人は毎回違うけれど、いつも会話でざわついているその空間に溶け込んで座って食べている時は気が休まるのだ。
昼食を食べてから父と東京駅で待ち合わせをした。今日はテストと同時に父がiPodを買うと言っていた日でもあった。父よりは電子機器に詳しい僕が父にお供して、新しくできたという、秋葉原のヨドバシカメラに行ってみた。その建物は巨大なもので、プラットホームからどこにあるのか確認が出来るほどだった。電気街とは反対側で、ただでさえよく知らない秋葉原なのに、こっちに造ったのかといささか驚嘆した。しかし、その割には人が多く、みんなヨドバシに行くのかな~?と思いながら、歩いていた。オープンしてから初の週末と言うことで、予想はしていたが、凄い混雑だった。まず真っ直ぐ歩けない。そして、何がどこにあるのか分からない。人の波に流されるかのごとく、キョロキョロしながらまずは歩いてみる。見ていて気がついたのだが、客層が違う。電気街の方は、怪しげな感じの人が多いが、ヨドバシには、もちろんそういう人もいるが、一般的な夫婦やおばちゃん、おにいさん的な、比較的マニアでは無いような人が多くて安心した。iPod nanoも見た。第一声「小さっ!!!。」もうビックリ!!。驚き桃の木なんとやら。SONYの敗北は決定的だと確信しました。iPodはただの音楽プレーヤーではありません。あれは芸術的域に達していると言っていい。機能性とデザイン性を兼ね備えた、芸術作品のようだ。バングアンドオルフセンより凄い。だって、あれだけの物を、あれだけの値段で出してきたんだから。噂によるとAppleはサムスンからフラッシュメモリを50%OFFで仕入れたとか(実際は知らないが)。とにかく、感動した~~~。
ミイラ捕りがミイラになった。父がiPod nanoを買う予定だったのが、僕が欲しくなってしまったのだ。しかし、最近は資金振りが厳しい故断念。逆に父は50代なので、iPod nanoでは小さすぎる。画面が見づらいなどと言って、結局カラーのiPod(20GB)を買って帰った。・・・まぁ、いいや。正直言うと、iPod nanoがいじりたかったな・・・まぁ、父は帰ってすぐ、喜んでiPodで遊んでいた様なので、よかったよかったという事でーー。
明日は十五夜だ。月が一番綺麗な日。でも、僕はお団子やススキを供える気にはなれそうにないな~。お月様が出る前に、団子を食べてしまおう。それが僕流の月への仕返しだ。
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