小泉、郵政に散る。
郵政民営化法案は参議院本会議で否決され、即日衆議院は解散。まるでシナリオ通りだ。ピンチのたびに9.11テロをはじめ、幸運に恵まれ数々の危機を乗り越えてきた小泉さんも今度ばかりはダメだったようだ。正直、悪運だか強運だか知らないが、いつも運の良かった小泉さんだけに、今回も何か不慮の事態が起きるのではと密かに期待していたのだが、ちと残念。世論は今、郵政民営化反対の方向に風が吹いている。なぜ今なんだ?本当に必要なのか?などという人が多いだろう。僕も今国会での可決には反対だった。しかしながら郵政民営化自体には賛成だ。小泉さんは先を急ぎすぎた。自分が手柄を立てたいのも分からなくもないが、もっと議論を重ね、安全な制度を考えて、国民を納得させる必要があったと思う。ただ、1つ評価しておきたいのは、何かことが起きる前に対処しようとした事だ。日本人はいつも何かあってからあわてふためき対処方法を考える。ホリエモンの買収劇がいい例だ。郵政事業はいずれ民営化しなければならないことになるだろう。民営化の波はおそらく誰にも止めることはできない。将来、民営化された時に、小泉さんが正しかったのか?正しくなかったのか?真の評価が下されるだろう。歴史なんてそんなものだと思う。郵政解散という新たなる歴史の1ページは将来どのように見られるのだろうか?
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