必然的独裁者
9.11。この数字は現在の日本にとって同時多発テロの数字としては意識されていない。日本の分かれ道を問う数字と化したこの数字はテロによって元々認識が広かったため投票日を国民に覚えやすいものとした。こんな巧みなやり方をする小泉首相は、きっと投票率を上げることにも成功し、総選挙で勝つに違いないと、私は個人的に思っている。小泉の魅力はその独裁的手法にある。元々小渕前首相が株上がれ~などとカブを両手に上げ祈った矢先亡くなったところから始まるわけだが、高度経済成長の時代を生きてきた人間にとっては、右肩上がりの成長がバブルとともに終わり、このまま成長すると思っていた日本経済が金融システムの遅れなどから景気が下を向いたのだ。混迷の時期は続き、人々は思う。「誰が総理になったって同じじゃないか?」と。そこに「改革なくして成長なし」の小泉が出てくる。改革を前面に掲げた小泉は、自民党をぶっ壊すとまで言い、国民の期待感を集めたわけだ。人々が不安に陥った時には、必ずこういう事が起こる。つまり、いかにも強そうに見える人、独裁者のような人間が支持される事になる。かつてのドイツのように・・・。小泉が良き独裁者である限り僕は小泉を支持するが、この先暴走しないとも限らない。いや、もう暴走しているのかもしれない。郵政民営化を強引に進める小泉は良き独裁者なのか?それともヒトラーのような悪い独裁者なのか?私はそこの点では答えを出し切れていない。しかしながら、今回の総選挙では時代必然的独裁者、小泉が勝つだろうと僕は予想する。
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